Letter 技術:カーボン・ナノチューブを用いたガス・イオン化小型センサー 2003年7月10日 Nature 424, 6945 doi: 10.1038/nature01777 ガス・センサーは基本的に異なる様々なメカニズムによって機能する。イオン化センサーは個々のガスのイオン化特性の特徴を識別することで働くが、大型でかさばり、消費電力が多く、危険な高電圧を用いるという制限がある。今回我々は、カーボン・ナノチューブ先端での様々なガスおよび混合ガスの絶縁破壊を利用した微小イオン化センサーを製作し、試験に成功したことを報告する。ナノチューブの鋭い先端は比較的低い電圧で非常に強い電場を発生させ、従来の電極と比べて絶縁破壊電圧を数分の一に低下させるため、このようなセンサーの小型化、電池駆動、安全な運用を可能にする。このセンサーは高い感度と選択性を示し、温度、湿度、ガス流速のような外部要因に影響されない。従って、このデバイスはこれまでに報告されたナノチューブ・センサーと比較していくつかの実用上の優位性を示す。ここで述べたシンプルで低価格のセンサーは、環境モニタリング、化学処理プラントの検出装置、テロ対策のためのガス検出といった様々な応用に展開できるだろう。 Full Text PDF 目次へ戻る