Letter 細胞:特定のGタンパク質bgサブユニットによるT型カルシウムチャネルの調節 2003年7月10日 Nature 424, 6945 doi: 10.1038/nature01772 低電位で活性化される(LVA)T型カルシウムチャネルはさまざまな組織に幅広く存在しており、これが活動電位の群発の制御とホルモン分泌の制御に果たす役割については、詳しく報告されている。中枢神経系のニューロンや副腎、脳下垂体の分泌細胞では、LVAチャネルは、膜限局性シグナルを発生するGタンパク質共役受容体の活性化によって阻害されるが、このシグナルはこれまで同定されていない。本論文では、a1H(CAv3.2)LVACa2+チャネルは、チャネルの膜貫通ドメインIIとIIIとを結ぶ細胞内ループに結合するb2g2サブユニットによって選択的に阻害されるが、a1G(CAv3.1)は阻害されないことを明らかにする。a1Hチャネルのこのループ領域を置換すると阻害は起こらなくなり、また阻害を受けないa1Gにこの領域を移すとb2g2に依存した阻害を受けるようになることから、この領域が阻害に不可欠なことがわかる。bgは電位にかかわらずチャネルの活性を低下させる。これは、Cav2ファミリーの高電位で活性化される非L型チャネルで明らかになっている、bgに依存した阻害とは異なる機構である。これらの研究から、a1HチャネルはGタンパク質bgサブユニットの新しいエフェクターであることが明らかにされ、特定のbgの組み合わせに選択的なシグナル伝達作用があることがわかった。 Full Text PDF 目次へ戻る