Letter

生化学 :酵母における用量感受性および遺伝子ファミリーの進化

Nature 424, 6945 doi: 10.1038/nature01771

いわゆるバランス仮説によれば、タンパク質−タンパク質複合体のサブコンポーネントの濃度に不均衡がある場合は、有害となる可能性がある。もしそうであるなら、2つの結果が起こる。第1は、タンパク質複合体サブユニットの低発現および過剰発現のいずれもが適応度を低くしうること、第2は、サブユニットの協調的制御による転写の精度が、不均衡の有害な結果を反映することである。本研究では、酵母Saccharomyces cerevisiaeにおいて、これらの予測がすべて支持されることを示す。これは、優性とは生理機能および代謝の副産物であり、突然変異の有害な影響を覆い隠すための選択の結果ではないとの仮説を裏付けるものである。さらに、タンパク質サブユニット中の一つの遺伝子の重複もまた、不均衡をもたらすため有害であると予想できる。予想された通り、大きな遺伝子ファミリーの構成遺伝子が複合体に関与することはまれであることがわかった。したがって、バランス仮説は優性のコンポーネントおよび遺伝子ファミリーの大きさのコンポーネントを理解するための単一の理論的骨格を提供する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度