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細胞:Xpd/Ercc2はCAKの活性と有糸分裂の進行を調節する

Nature 424, 6945 doi: 10.1038/nature01746

基本転写因子IIH(TFIIH)は、サイクリン依存性キナーゼ7(Cdk7)、サイクリンH、MAT1(Cdk活性化キナーゼ[CAK]複合体を形成する)と2種類のヘリカーゼXpb/HayとXpd、それにp34、p44、p52、p62という9個のサブユニットで構成されている。Cdk7はTFIIHのキナーゼサブユニットとして、RNAポリメラーゼIIの最も大きなサブユニットのカルボキシル末端ドメインをリン酸化することにより転写に関与する。またCdk7はCAKの一部として、他のCdkをリン酸化する。これらのCdkの活性化には、このCAKによるリン酸化が不可欠である。本論文では、ショウジョウバエのTFIIHの構成要素であるXpdが、Cdk7の細胞周期における機能すなわちCAK活性を負に調節することを報告する。過剰量のXpdはCAK活性を低下させ、その結果CdkのTループのリン酸化が抑制され、有糸分裂の異常や細胞の死につながる。一方Xpdが減少するとCAK活性が上昇し、細胞増殖が起こる。またCdk7の細胞周期上の標的であるCdk1の活性が最も高い有糸分裂開始時には、Xpdの発現は抑えられている。このXpdの下方制御が、有糸分裂にかかわるCAK活性の上方制御につながり、有糸分裂の進行を促進方向に調節しているらしい。同時に、Xpdの下方制御が有糸分裂過程での転写抑制の重要な機構になっている可能性がある。

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