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生化学:Ca2+飽和型のヒト心筋トロポニンの中核ドメインの構造

Nature 424, 6944 doi: 10.1038/nature01780

トロポニンは骨格筋・心筋収縮のCa2+調節において必須である。トロポニンは3つのサブユニット (TnT、TnCおよびTnI)で構成されており、トロポミオシンと共にアクチン繊維上に位置している。本論文で我々は、ヒト心筋トロポニンの2つの中核ドメイン(相対分子量46,000と52,000)のCa22+飽和型での結晶構造を示す。4分子の構造の解析から、コアドメインはさらに複数の部分構造(サブドメイン)に分かれ、それらは柔軟なリンカーによって連結されており、その結果分子全体の柔軟性が高くなることが明らかになった。TnTとTnIの間に形成されるa-ヘリックスの二重コイル(coiled-coil)は一体となって堅く細長い構造(長さ約80Å)であるITアームを形成しており、これはトロポミオシンへの結合部と考えられる2領域の間を橋渡ししている。3ポリペプチドからなるこの分子の構造から、Ca2+がTnCの調節部位に結合することによりTnIのカルボキシル末端がアクチンから離れ、その結果トロポニンとトロポミオシンのアクチン繊維上での可動性および(または)柔軟性が変化することが示唆される。

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