Letter 免疫:パイエル板樹状細胞による腸管へホーミングするT細胞の選択的刷り込み 2003年7月3日 Nature 424, 6944 doi: 10.1038/nature01726 ナイーブT細胞が二次リンパ器官へのみ遊走するのに対して、抗原による活性化はT細胞に非リンパ系部位へホーミングする能力を与える。活性化エフェクター/メモリーT細胞は、抗原と最初に出会った二次リンパ器官に関連する組織へ優先的に遊走する。したがって経口抗原は、腸管へホーミングするために不可欠な受容体、すなわちインテグリンα4β7および腸管関連ケモカインTECK/CCL25に対する受容体であるCCR9を発現するエフェクター/メモリーT細胞を誘導する。本論文では、この腸管指向性の刷り込みが、パイエル板の樹状細胞によって媒介されていることを示す。パイエル板、末梢リンパ節および脾臓から得た樹状細胞によりCD8を発現しているT細胞を刺激すると、同等の活性化マーカーとエフェクター活性がT細胞に誘導されたが、パイエル板の樹状細胞だけが高いレベルのα4β7、TECKに対する反応性、および小腸へホーミングする能力を誘導した。これらの結果は、パイエル板の樹状細胞が腸管へホーミングする特異性をT細胞に刷り込み、したがって、そのエフェクター/メモリーT細胞が認識する抗原の存在する可能性が最も高い解剖学的部位へそれらのT細胞を進入させる認可を与えることを明らかにするものである。 Full Text PDF 目次へ戻る