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細胞:ヒトAPOBEC3Gによる広域な抗レトロウイルス防御は新生逆転写産物の致死的編集によって行われる

Nature 424, 6944 doi: 10.1038/nature01709

ウイルスが複製するためには、細胞内の自然防御機構に打ち勝つことが一般的に必要とされるが、通常この過程はウイルスの作り出す特殊な遺伝子産物によって行われる。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)のビリオン感染性因子(Vif)タンパク質は、とくにヒトTリンパ球において発現されているAPOBEC3Gタンパク質(アポリポタンパク質B mRNA編集酵素、catalytic polypeptide-like 3G;CEM15としても知られる)の抗ウイルス活性に対抗するために、ウイルス産生後期に必要とされる。APOBEC3G存在下で複製されると、vif欠損ウイルスは感染性を持たない。APOBEC3Gは、apoBメッセンジャーRNAのシトシン残基を脱アミノ化するRNA編集酵素複合体の主要構成成分APOBEC1と近縁関係にある。APOBECファミリーに属する酵素は、dC脱アミノ化による強いDNA変異誘発活性も持っているが、APOBEC3Gの編集能とHIVの阻害との間に何らかの関連があるか否かは明らかではない。本研究では、APOBEC3Gがレトロウイルスの新生DNAにおいてGからAへの高頻度変異を起こす引き金となり、逆転写の際に抗ウイルス作用を発揮することから、APOBEC3Gの編集能とHIVの阻害との関連を示す。また我々は、APOBEC3GがHIVとは別の様々なレトロウイルスに対しても作用し得るという結果を得て、編集によって生じる高頻度変異は、この重要な病原ウイルス類に対する一般的な自然防御機構であることを示す。

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