Article 神経:アセチルコリン受容体ポアの構造とゲーティング機構 2003年6月26日 Nature 423, 6943 doi: 10.1038/nature01748 ニコチン性アセチルコリン受容体は、神経細胞と筋細胞の間の電気的シグナル伝達をゲートのある膜貫通ポアの開閉により制御している。本研究で我々は、結晶化したシナプス後膜の電子顕微鏡解析によって得られた閉状態ポアの原子レベルのモデルを示す。ポアは5本のα‐ヘリックスからなる内側のリングと15本のα‐ヘリックスからなる外側のリングで形成されていて、内側の5本のα‐ヘリックスは放射状にカーブを描いてイオンが通る先細りした経路を形成しており、外側の15本のα‐ヘリックスはお互いに螺旋状に巻いており内側のリングを脂質から遮断している。ゲートは脂質二重膜の中程で締められた疎水性のガードルで、これは隣接する内側のヘリックス間の弱い相互作用により形成されている。アセチルコリンがリガンド結合ドメインに入ると、それによりポアの入り口の上にあるタンパク質鎖の回転が引き起こされる。これらの回転は内側のヘリックスを通して伝えられ、ガードルがばらばらに壊れてポアが開くのである。 Full Text PDF 目次へ戻る