Letter

視覚:視覚野の集団神経応答にみられる複数の刺激性質のマッピング

Nature 423, 6943 doi: 10.1038/nature01721

物体の辺縁部の方位、移動方向、空間内頻度などの刺激の性質は、重なり合った刺激性質マップによって一次視覚野で符号化されており、それらの性質マップは複数の刺激性質の特定の組み合わせによって活性化されるニューロンの位置が、これらのマップの共通部分から予測できるような配置になっていると考えられている。この考え方は、格子状の視覚刺激を用いた実験に基づいているが、この刺激では調べることのできる刺激の組み合わせの範囲が限られている。我々はフェレットを使って、模様面(同じ方位を持った線の群)の動きによって誘発される神経集団活動を内在性光学信号のイメージング法を用いて解析した。その結果、方位、長さ、移動の軸、速度などの組み合わせを種々変えて刺激しても、同一の神経集団が活性化されることがわかった。今回の結果は複数のマップの共通部分を反映しているというよりも、一次視覚野の神経集団活動は、時空間的エネルギーに関する一つのマップとしてより的確に記述できることを示唆する。

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