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生理:オーキシン流出担体PIN1の局在異常を示すmdr変異体植物で見られる重力屈性および光屈性の促進

Nature 423, 6943 doi: 10.1038/nature01716

植物の成長と発生のさまざまな過程には、成長中のシュート先端で合成される植物ホルモンオーキシンの下方への流出が関与している。茎におけるオーキシンの輸送方向は、オーキシンアニオンの流出を制御するPIN1膜タンパク質が細胞内の基底端に局在することで決まると考えられている。動物の多剤耐性腫瘍細胞中に特に多く存在するP糖タンパク質ABC輸送体をコードする遺伝子に相同な2種類の遺伝子に変異が生じると、シロイヌナズナの芽ばえの胚軸におけるオーキシンの極性を持った輸送が阻害されることが最近報告されている。本論文では、mdr変異体で、オーキシンの方向性を持った輸送ができない変異体で予想される屈曲異常ではなく、より速く起こる大きな重力屈性、ならびに屈光性の促進がみられることを報告する。PIN1タンパク質は本来ならば胚軸細胞の基底端に沿って蓄積され、これが求基的なオーキシン流と結びつくが、今回見られたような表現型は、この、正常な蓄積が損なわれた結果であることがわかった。その結果として、オーキシンの側方透過性は相対的に大きくなり、屈性応答につながる成長の差が拡大する。

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