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物性:ホールドープしたマンガン酸化物の相分離状態における磁化分布

Nature 423, 6943 doi: 10.1038/nature01715

ホールドープしたマンガン酸化物における「巨大磁気抵抗」(CMR)効果、すなわち磁場の印加による電気抵抗の異常な減少が、この十年間研究者の非常に大きな関心を引いている。しかしCMR現象の基本的な機構はまだ完全に理解されていない。磁性相と非磁性相の共存する相分離状態が重要であることが明らかになってきたが、この相分離状態の詳細な磁気微細構造はこれまでのところ明確になっていない。今回、電子顕微鏡を用いて、La1-xSrxMnO3(x=0.54, 0.56)の相分離状態における磁気微細構造および強磁性ドメインの成長プロセスを研究した。我々の計測結果は、磁場が存在しないときには磁束は強磁性領域に閉じこめられており、離れた強磁性ドメイン間の磁気相互作用は無視できることを示している。しかしながら、温度がほんの少し変化するだけでドメインが結合しはじめることもわかった。ホールドープしたマンガン酸化物の相分離状態における磁気微細構造の繊細な性質がCMR効果に本質的な役割を果たし、磁場を印加したときに強磁性ドメイン間に相当数の伝導経路が生じると我々は考える。

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