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生理:抗糖尿病代謝効果に関与するアディポネクチン受容体のクローニング

Nature 423, 6941 doi: 10.1038/nature01705

アディポネクチン(30-kDa adipocyte complement-related protein;Acrp30としても知られる)は脂肪細胞が分泌するホルモンで、抗糖尿病作用および抗動脈硬化作用をもつアディポカインとして作用する。血中のアディポネクチン濃度は、肥満、インスリン抵抗性、および2型糖尿病などの状態では低くなる。アディポネクチンをマウスに投与するとインスリン抵抗性が改善し、血糖降下作用が認められる。逆に、アディポネクチン欠損マウスではインスリン抵抗性および糖尿病がみられる。このアディポネクチンのインスリン感受性増強作用には、AMPキナーゼおよびPPAR-αの活性化を介する脂肪酸酸化の上昇が関与するとえられている。今回我々は、アディポネクチン受容体1およをコードする相補的DNAを発現クローニング法で単離した。AdipoR1は骨格筋で多量に発現し、AdipoR2は主に肝臓で発現している。これら2種のアディポネクチン受容体は7個の膜貫通ドメインをもつが、Gタンパク質共役型受容体とは構造的にも機能的にも異なると推定される。AdipoR1/R2の発現、または短い干渉RNA(siRNA)を用いて発現の抑制を調べた結果、両受容体が球状および完全長のアディポネクチンに対する受容体として作用し、またアディポネクチンによるAMPキナーゼ活性およびPPAR-αリガンド活性の上昇、ならびに脂肪酸酸化およびグルコース取込みの促進に関与するという我々の結論が裏づけられた。

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