Letter

進化:エチオピアのミドル・アワシュで出土した更新世ホモ・サピエンスに関する層序、年代、行動学的状況

Nature 423, 6941 doi: 10.1038/nature01670

現代型ホモ・サピエンスが出現した背景となった、地理的、環境的、行動学的諸状況を明らかにすることはこれまで難しかった。その理由は特に、地質年代と古生物や考古資料の証拠がアフリカで十分に整備されてなかった点にある。エチオピアのヘルトにおける、今回の現代型ホモ・サピエンスの化石発見は、この事態を変える。本論文では、エチオピアのアファール地溝帯ミドル・アワシュにあるブーリ累層の上部ヘルト部層の河成と湖岸成の砂岩から出土した、同一層準に由来する中期更新世の後期の遺物と化石について報告する。これらの化石と遺物は、高精度の40Ar/39Ar年代測定により、16万から15万4000年前の間のものと推定される。この遺物群集には、アシュール型と中期石器時代双方の技術複合の要素が含まれている。共に出土した動物化石により、カバの死体が系統だって、繰り返し解体されたことが示されている。同時代の成人と子どものホモ・サピエンス化石の頭骨表面には人工的な加工痕があり、意図的な死体取り扱い習慣があったことを暗示している。

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