Letter 宇宙:引力によって保持される銀河系外の超星雲 2003年6月5日 Nature 423, 6940 doi: 10.1038/nature01689 わずか数光年の直径の体積中に何十万個もの星を含んでいる球状星団の起源については、ほとんど知られていない。明るい若い星からの輻射圧と風は、星を生ずるガスを分散させて、星団の形成を止めるはずである。我々の銀河系の球状星団は、何十億年も経過しているので、その答えを与えられない。本論文では、矮小銀河NGC5253にある、若い形成中の超星団からの赤外水素の再結合線を測定した結果について報告する。再結合線は、4,000個から6,000個の大質量で高温の「O型」星を含む、およそ100万個の星の集団によって加熱されたガス中で発生する。星団は非常に若いのでまだガスや塵で包まれており、可視光による観測から隠されている。星団内のガスは、引力によって束縛されているらしく、これは風が強く、明るいO型星がガスを今でも吹き飛ばしていない理由を説明できる可能性がある。近傍や遠方の宇宙にある「スターバースト中」の銀河の若い星団も、引力によって保持され、観測から隠されている可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る