Letter 細胞:分裂酵母のmod5pはtea1pを細胞の頂端につなぎ止めることで細胞の成長の極性を制御する 2003年6月5日 Nature 423, 6940 doi: 10.1038/nature01672 真核細胞の極性には微小管が重要な役割を果たすが、それには微小管の末端に結合するタンパク質と細胞表層との相互作用が関与する場合がある。分裂酵母Schizosaccharomyces pombeでは、細胞の円柱状の形態と厳密に対掌的な細胞の成長が、微小管と極性調節因子tea1pによって維持されている。tea1pタンパク質は微小管の伸長するプラス端に結合することによって細胞の先端部に運ばれ、頂端に達すると微小管末端から離れて今度は細胞表層に結合し、細胞の極性をもった成長を調節する。本論文では、このようなtea1pの挙動を制御する表層タンパク質mod5pについて報告する。mod 5Δ細胞では、tea1pは微小管に結合して細胞頂端に効率よく運ばれるものの、表層にうまく結合できないために蓄積しにくく正常なレベルに達しない。mod5pはカルボキシル末端のプレニル化のシグナルを含み、野生型の細胞では細胞端の細胞膜に結合している。しかしtea1Δ細胞では、mod5pは細胞膜には局在するが、存在範囲は細胞端に限定されない。tea1pとmod5pは、細胞極性の微小管による制御において、正のフィードバックループの要素として作用していると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る