Letter

生態:英国における野外スポーツと生物保全

Nature 423, 6939 doi: 10.1038/nature01678

多くの野生生物生息域は自然保護区から外れた私有地内にあるが、そうした地域の生物多様性保全を強化したり助成金を支給したりする余裕のある国はごく少数である。いくつかの先進国でも、生物保全助成策は限られた成功しかおさめていない。幸いにも、別の面で利益を得る代わりに土地管理に経費をかけることを受け入れる地主もいる。だが、かわいい動物たちを殺すことが関係する場合については未だに議論が続いている。たとえば、英国の野外スポーツであるキツネ狩りや猟鳥撃ちなどの参加者は、獲物となる動物種が必要とする重要な生息域を自発的に保全している可能性がある。本論文では、イングランド中部の3か所に焦点を当ててこの問題に取り組んだ学際的研究から得た結果を報告する。野外スポーツに参加する地主は、助成金入手の可能性が等しいにもかかわらず、最も確立された林地を維持しており、新しい林地や生け垣の植えつけを、野外スポーツに参加しない地主に比べて多く行っていることがわかった。したがって、英国の生物多様性保全には自発的な生息域管理が重要だと思われる。野外スポーツが私有地におけるさらなる生物生息域の保全の呼び水になるという考え方は、英国の野外スポーツ、そして世界各地における同様の活動の将来に関する現行の議論にとって有益なものとなるだろう。

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