Letter 気候:都市化と土地利用変化が気候に及ぼす影響 2003年5月29日 Nature 423, 6939 doi: 10.1038/nature01675 人間活動が気候に及ぼすもっとも重大な影響は、温室効果ガスの放出と都市化や農業などによる土地利用の変化である。しかしこれら2つとも日平均地上気温を上昇させる傾向があるため、それぞれの影響を分けることは困難であった。これまで都市化の影響は、都市での観測と都市周辺部での観測を比較することによって推定されてきた。しかし、都市と郊外を区別するには、人口で分ける場合と人工衛星から観測された夜間の光の観測データで分ける場合では結果が有意に異なる。本論文では、アメリカ本土で観測された地上気温の傾向と、地上観測に左右されない過去50年分の全球気象データの再解析から得られた、対応する地上気温の傾向の再現との差を用いて、土地利用の変化が地上の温暖化に及ぼす影響を推定した。その結果、観測された気温日較差の減少の半分が都市と他の土地利用の変化によるものであることが示唆された。さらに我々は、土地利用の変化により地上気温が100年間で0.27℃上昇したと推測するが、これは都市化のみによる以前報告された地上気温上昇の値の少なくとも2倍である。 Full Text PDF 目次へ戻る