Letter 生化学:Nurr1の構造と機能はある種類のリガンド非依存性核受容体を同定する 2003年5月29日 Nature 423, 6939 doi: 10.1038/nature01645 転写因子の核受容体(NR)スーパーファミリーのメンバーは、小さな脂肪親和性分子に応答して遺伝子転写を調節する。転写活性は同種のNRのカルボキシ末端リガンド結合ドメイン(LBD)に結合するリガンドによって調節される。しかし「オーファン受容体」と呼ばれているNRのサブグループのリガンドは同定されておらず、それらのLBDの機能は論議の対象となっている。本論文では、2.2Åの分解能でのオーファン受容体Nurr1のLBDの結晶構造を報告する。Nurr1のLBDは、アゴニストが結合し転写活性化したLBDの構造に似た標準的なタンパク質おりたたみ構造をとっているが、その構造には2つの特徴がある。第1に、Nurr1のLBDでは、通常リガンドが結合する領域に複数の大きい疎水性残基の側鎖が密につまっているため、くぼみが存在しない。第2に、Nurr1には「古典的な」活性化補助因子結合部位がない。これらの差異にもかかわらず、Nurr1 LBDは哺乳類の細胞において調節されうる。注目すべきことに、転写活性はNurr1 LBDがより安定な構造をとることと相関関係がある。今回の知見はNRには特有の構造をもつ種類があることを示し、リガンド非依存性NRの機能のモデルを明示するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る