Letter

生態:ペアを組んで採餌する動物にはリーダーとフォロワーの役割分担が自然に生じる

Nature 423, 6938 doi: 10.1038/nature01630

社会的な採餌活動をする動物は行動を協調させて利益を得ようとすることが多い。しかし、採餌の時期について集団の構成員が同意に至る経緯はよくわかっていない。本論文では、ある単純な過程によってこのようなことが起こりうることを示す。我々は、2個体がペアでおこなう採餌の状態依存的な動的ゲームモデルを開発した。このモデルでは、各個体は一連の連続する期間中に、自身が生き残る可能性が最大になるよう、休息するか採餌するかを選ぶ。すると、2個体がいっしょに採餌するほうが有利な場合には、両個体の平衡挙動が大きく同期するようになる。この同期の結果、プレーヤーである2個体のエネルギー保存量には自然発生的に違いが生じ、それにより2個体は行動的に異なる役割を果たすようになる。エネルギー保存量の少ないほうの個体は「ペースメーカー」となって、2個体がいつ採餌すべきかを決め、集団の協力の問題を直接解決する。さらに、この行動を生じさせる戦略は、他の個体の状態を詳しく知る必要のない簡単な「経験則」によって実行可能である。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度