Article 遺伝:酵母種の塩基配列を解読し比較することで遺伝子および調節配列を同定 2003年5月15日 Nature 423, 6937 doi: 10.1038/nature01644 1つのゲノムにコードされる機能をもった要素配列を見つけ出すことは、現代生物学の主要な課題の1つである。比較ゲノム解析は強力で普遍的な手法の1つとなるはずである。本論文では、近縁な酵母3種(S. paradoxus、S. mikatae、S. bayanus)の高精度概要配列に基づいて酵母Saccharomyces cerevisiaeの比較解析を行った。我々はまず、これらのゲノムのアラインメントを作成して、進化の特徴を見いだし、変化した領域とその変化の機構を明確にした。次に、遺伝子や調節モチーフを直接同定するための手法を開発した。この遺伝子解析から酵母の遺伝子カタログについての大きな見直しが生じ、これは全遺伝子のほぼ15%に影響し、遺伝子総数は約500個まで減少した。モチーフ解析では、ゲノム全体にわたってみられる遺伝要素が機械的に72個特定されたが、その中には既知の調節モチーフのほとんどや多数の新モチーフが含まれる。我々は、これらのモチーフの大部分について機能を推測し、モチーフの組み合わせがもたらす相互作用について考察した。これらの結果は、ヒトも含めた多様な生物のゲノム解析に大きな意味をもってくる。 Full Text PDF 目次へ戻る