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地球:火山噴煙中の一酸化臭素の検出

Nature 423, 6937 doi: 10.1038/nature01625

火山性ガスの放出は噴火活動に先立つことが多く、これは噴火の警報にもなり、続いて噴出する溶岩の性質の指標でもある。さらに放出された火山性ガスは、ガスと粒子の大気への重要な供給源となっており、対流圏と成層圏の微量成分ガスの収支に影響を与えている。火山の噴煙中ではハロゲン種(主にHClとHF)が測定されているにもかかわらず、臭素化合物、特にガス性の反応性臭素化合物種についてはほとんど調べられていない。そのような化合物種は特に成層圏では重要である。というのは、反応性臭素は塩素よりも2桁存在量が少ないにもかかわらず、ハロゲンが触媒するオゾン減少の約1/3の原因となっているからである。対流圏では、臭素が触媒とする完全なオゾン破壊が、死海盆地上空の対流圏でも極域の境界層中でも春季に規則正しく起こることが観測されてきた。本論文では、地上に設置された多重軸差分光学吸収分光計によって観測された、スーフリエール・ヒルズ火山(モントセラト島)での2002年5月の噴煙中のBrO及びSO2存在量について報告する。今回推定されたBrO放出量から、局所的なオゾン減少と小さい「オゾンホール」が、活動している火山の近傍で生じており、火山から放出される臭素の量は成層圏だけでなく対流圏の化学的性質に対しても影響を及ぼし得る量であると結論できる。

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