Letter 神経:大脳皮質の反回性均衡活動のスイッチオン・オフ 2003年5月15日 Nature 423, 6937 doi: 10.1038/nature01616 大脳皮質ニューロン上へのシナプス結合の圧倒的大部分は、興奮性および抑制性の他の皮質ニューロンから来るものであり、近距離・遠距離の「反回性」ネットワークを形成している。これは皮質組織化の基本的主題であるが、その研究は主に理論的な考究に限られていた。それによると、近距離の反回性ネットワークは反回性興奮と抑制の間で均衡性ないし比例性を示し、そのため活動状態の安定期間が生み出されると予測される。この反回性活動が、短期記憶や注意向けに伴うニューロン興奮性の調節、睡眠中の自発的活動発生などを含む多様な神経活動の基盤となっている可能性がある。この論文では、局所的皮質回路が実際に近距離反回性結合を介して発生する興奮と抑制の比例的均衡によって作動していること、そしてこのような回路の作動は、他からのシナプス入力によってスイッチを入切できる自己継続的な活動を生み出せることを示す。これらの結果から、永らく仮説にとどまっていた大脳皮質の基本作動としての反回性回路活動の役割が確認された。 Full Text PDF 目次へ戻る