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細胞:自己複製する成体造血幹細胞の維持には、Bmi-1が必要である

Nature 423, 6937 doi: 10.1038/nature01587

造血幹細胞(HSC)は動物が一生にわたって造血を続けていくために必要であり、その自己複製能の制御機構を解明することは、幹細胞の生物学的研究におけるな課題の1つである。成体マウス、胎児マウスおよび成人のHSCでは、原癌遺伝子Bmi-1が発現されていることがわかった。Bmi-1-/-マウスの胎児の肝臓では、HSC数は正常だった。出生後のBmi-1-/-マウスでは、HSC数は著しく減少した。Bmi-1-/-マウス胎児の肝臓と骨髄細胞を移植しても、造血の回復は一時的にしか起こらなかった。成体HSCの自己複製は認められず、Bmi-1-/-マウスには細胞の自律性に異常があることが示された。遺伝子発現解析によって、Bmi-1-/-マウスの骨髄細胞では、幹細胞関連遺伝子や細胞の生存にかかわる遺伝子、転写因子、p16Ink4ap19Arfなどの増殖調節遺伝子の発現が変化していることが明らかになった。正常HSCでp16Ink4aを発現させると増殖が停止し、p19Arfを発現させるとp53に依存した細胞死が起こった。今回の結果は、Bmi-1が自己複製能をもつ成体HSCの発生に不可欠なことを示している。

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