Letter

宇宙:木星周囲にある多数の小さな不規則衛星

Nature 423, 6937 doi: 10.1038/nature01584

不規則衛星は、惑星赤道面に対して傾斜角が大きい、あるいは逆行する離心軌道をもつ。これらの天体は、傾斜の無い、ほとんど円形で順行する軌道をとる通常の衛星とは異なり、惑星周辺の降着によって形成されたとは考えにくい。むしろ不規則衛星はおそらく、太陽中心軌道から初期に捕獲されたものであろう。捕獲の機構は不明確なままであるが、不規則衛星に関する研究は、初期の太陽系で作用するプロセスについて知る機会を提供する。不規則衛星の仲間は、土星(13個)、天王星(6個)および海王星(3個)の周りで最近発見されている。木星は、他の巨大惑星より地球に近いため、より小さく、見えにくい不規則衛星の探査が可能である。本論文では、木星の23個の新しい不規則衛星を発見し、したがって木星の既知の不規則衛星の合計は32個となることを報告する。衛星は5つのグループに分かれ、それぞれのグループには主となるひとつの比較的大きな天体がある。これらのグループはおそらく、木星による捕獲の後に、始原的天体の衝突による破砕で作られたのであろう。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度