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細胞:DNAヘリカーゼSrs2はRad51シナプス前フィラメントを破壊する

Nature 423, 6937 doi: 10.1038/nature01577

酵母Saccharomyces cerevisiaeの遺伝子SRS2が変異すると、その酵母は遺伝毒性物質に対して感受性となり、DNA損傷チェックポイント関与型の細胞周期休止、増殖の遅延、染色体消失、長高頻度組換え(hyper-recombination)からの回復もしくは順応ができなくなる。さらに、DNAヘリカーゼSRS2SGS1に変異がある二重変異株は生存率が低いが、これは組換えの不活性化によって乗り越えられることから、不適切なタイミングでの組換えが増殖障害の原因だということになる。本論文では、SRS2がコードする産物を精製し、これとRad51リコンビナーゼとの相互作用を調べることにより、組換え調節にSRS2が果たす役割を明確にする。Srs2は、1本鎖DNA(ssDNA)に依存した高いATPアーゼ活性をもち、Rad51に結合するが、Rad51が関与する組換え反応に触媒量のSrs2を加えると、これらの反応が顕著に阻害される。我々は、Srs2がRad51をssDNAから引きはがすことによって作用することを示す。つまり、Srs2による組換え有効率の低下は、Srs2がRad51シナプス前フィラメントを効率よく引きはがす能力をもっていることが主たる原因である。我々の得た知見は、ヒトのブルーム症候群やウェルナー症候群の成り立ちに関係してくる。これらの症候群はDNAヘリカーゼの変異によって起こり、組換えの頻度増大、癌の素因形成、老化の加速が特徴である。

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