Letter 地球:ダイヤモンド中のコーサイトに保存された地殻酸素同位体の異常値 2003年5月1日 Nature 423, 6935 doi: 10.1038/nature01615 大陸塊(クラトン)の下にある上部マントル起源のエクロジャイト捕獲岩で観測された酸素同位体の異常に高い値と低い値は、エクロジャイトの母岩が古代の海底にあるときに変質作用を被ったことを示していると解釈されてきた。このように起源に関連してその由来が分かったことは、ある大陸進化モデルの基盤を与えている。このモデルは、重なり合った海洋リソスフェアのスラブが初期の大陸塊を支えその安定化を促進したとするものである。初期の地殻の成長は、スラブ由来のマグマが付加し、大陸塊の下の上部マントルにエクロジャイトの残留物を残したことで強化されたと考えられている。しかし、エクロジャイト捕獲岩で観測された酸素同位体異常は、変質された海洋底玄武岩や沈み込み帯の中間段階にあるエクロジャイトと比較すると小さく、エクロジャイト捕獲岩が沈み込み変成作用を受けた海洋底玄武岩を代表しているとする仮説を受け入れるのを妨げてきた。我々は、イオン分光分析計/二次イオン質量分析計を用いて、ダイヤモンド中のエクロジャイト鉱物包有物の酸素同位体組成のin situ決定を行った。コーサイト(SiO2多形体)包有物の酸素同位体の値は、大陸塊下のマントル起源の捕獲岩でこれまで報告されていたものよりも十分高いが、沈み込み帯のメタ玄武岩としては典型的な値である。従って、変質された玄武岩とマントルエクロジャイト捕獲岩との間の関連性を強く支持する結果を与えている。 Full Text PDF 目次へ戻る