Article 生化学:電位依存性K+チャネルのX線解析構造 2003年5月1日 Nature 423, 6935 doi: 10.1038/nature01580 電位依存性K+チャネルは、電位依存性陽イオン(K+、Na+、およびCa2+)チャネルのファミリーに属しており、これらのチャネルは細胞膜電位の変化に応じて開口してイオンを通過させている。このゲート開閉の機構は、神経系および筋肉の活動電位発生など多くの過程の基礎となっている。本研究では好熱性古細菌の1種であるAeropyrum pernixの電位依存性K+チャネル、KvAPの構造を示す。チャネル全体の構造は分解能3.2Å、単離した電位センサードメインの構造は分解能1.9Å、どちらもモノクローナル抗体Fab断片と複合体を作った状態で決定した。チャネルには、中央にイオンの通過する領域があって電位センサーに囲まれている。電位センサー部分は我々が「電位センサーパドル」と呼ぶ、疎水性で陽イオンを持つへリックス・ターン・へリックス構造をチャネル外縁に形成している。電位センサーパドルには動きやすいヒンジ部分があることから、この部分が膜電位の変化に応じて動き、その 正電荷が膜を横切って運ばれると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る