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細胞:発現される偽遺伝子が対応する相同なコード遺伝子のメッセンジャーRNAの安定性を制御する

Nature 423, 6935 doi: 10.1038/nature01535

偽遺伝子は、機能をもった完全長タンパク質を作り出せない遺伝子コピーである。ヒトゲノムに含まれる偽遺伝子は、20,000個にも上ると推定されている。偽遺伝子の働きを解明しようとの試みがさかんに行われてはいるが、その生物学的役割は未だにほとんどわかっていない。本論文では、嚢胞腎と骨変形を呈する遺伝子挿入によって作られた変異マウスにおいて、発現される偽遺伝子がメッセンジャーRNAの安定性を制御する役割を担っていることを報告する。このマウスへの挿入遺伝子は、Makorin1遺伝子の発現される偽遺伝子(Makorin1-p1)の近傍に組み込まれていた。この挿入によってMakorin1-p1の転写が抑制され、その結果Makorin1mRNAがトランスに不安定化された。この不安定化には、Makorin1の5´領域内にあってMakorin1Makorin1-p1の間で相同性が認められるシス作動性のRNA分解因子が介在している。Makorin1Makorin1-p1のどちらかを導入することで、このマウスの変異表現型が救済された。これらの結果から、発現される偽遺伝子がコード遺伝子の制御に特異的な役割をもつことが示され、非コードRNAの機能的重要性が浮き彫りになった。

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