Letter

細胞:骨髄由来の肝細胞の主な起源は細胞融合である

Nature 422, 6934 doi: 10.1038/nature01531

造血幹細胞には思いがけない発生的可塑性があるかもしれないことが証拠から示されており、治療への利用の可能性が注目されている。たとえば骨髄由来の肝細胞は、フマリルアセト酢酸加水分解酵素欠損症マウスの肝細胞を再び増やし、肝臓の病変を改善する。我々は、このマウスモデルの例はどのような機構によるのかを調べるため、一連の骨髄由来肝細胞の移植実験を行った。本論文では、サザンブロット法を用いて、ドナー側の骨髄に特有の対立形質に関して調べ、もとのドナー細胞がホモ接合であるのに対し、再増殖した肝細胞はヘテロ接合であることを明らかにする。また、雌のドナーマウスから雄のレシピエントマウスへと移植された肝細胞の細胞遺伝学解析を行ったところ、核型XXXY(二倍体が二倍体と融合)が80例、XXXXYY(二倍体が四倍体と融合)が120例であり、ドナー細胞と宿主細胞が融合したことが示された。骨髄由来の肝細胞は細胞融合によって生じたものであり、造血幹細胞の分化によるものではないと考えられる。

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