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生化学:筋細胞転写活性因子‐2による転写コリプレッサーCabin1の配列特異的動員

Nature 422, 6933 doi: 10.1038/nature01555

転写因子の仲間である筋細胞転写活性因子‐2(MEF2)ファミリーは、T細胞や神経細胞、筋細胞の発生と機能に重要な役割を担っている。MEF2はカルシウム依存的にさまざまなコリプレッサーあるいはコアクチベーターと結合することによって転写を抑制したり活性化したりする。MEF2による転写抑制は、心筋細胞の肥大応答に役割を果たしている可能性があることから特に関心を集めている。Cabin1/Cainやヒストンデアセチラーゼ(HDAC)II型など、いくつかのMEF2コリプレッサーが同定されている。しかし、これらのコリプレッサーをMEF2が特異的プロモーターへと動員する分子機構は、ほとんど解明されていない。本論文では、ヒトMEF2BのMADSボックス/MEF2Sドメインの、転写コリプレッサーCabin1のモチーフとDNAに結合した状態での結晶構造を、分解能2.2Åで決定したことを報告する。この結晶構造から、MADSボックスの表面にMEF2Sドメインが安定した状態で折りたたまれていることがわかった。Cabin1は1本の両親媒性αヘリックスを形成しており、MEF2Sドメインの疎水性の溝に結合して、3本のへリックスが組み合わさった形になっている。Cabin1/MEF2/DNAという3成分複合体についての今回の研究で、MEF2が転写コリプレッサーCabin1やII型のHDACを特異的DNA部位へと動員する一般的機構が明らかになった。

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