Letter 宇宙:サブミリメートル波長で輝いている銀河における中央値2.4の赤方偏移 2003年4月17日 Nature 422, 6933 doi: 10.1038/nature01540 初期の宇宙で放射されたエネルギーのかなりの部分は、可視領域の波長では(星間塵粒子のために)ほとんどが隠されている、非常に明るい銀河によってもたらされた。このエネルギーは、現在おおよそ1 mmの波長で、宇宙背景放射の一部となっている。いくつかのサブミリ波銀河が背景放射から分離されたが、観測機器の限界のため、サブミリ波銀河の研究は困難だった。このことは、サブミリ波銀河の特性や進化を理解するうえで重要な要素である赤方偏移(z)の決定を妨げている。本論文では、高分解能の電波観測によって同定された10個のサブミリ波銀河についての分光観測による赤方偏移を報告する。これらのサンプルに対する赤方偏移は、1.9から2.8の四分位範囲をもち、中央値は2.4である。したがって、この集団はクェーサーのピーク活動と同期に存在することから、大質量ブラックホールと塵を多く含んだ明るい銀河の成長との密接な関係が示唆される。2以上の赤方偏移でのサブミリ波銀河の空間密度は、現在の宇宙で同様に輝く銀河の空間密度よりも約1,000倍大きい。したがって、サブミリ波銀河は、大きな赤方偏移での星形成の重要な要素である。 Full Text PDF 目次へ戻る