Letter

生態:赤道アフリカ西部における類人猿の壊滅的減少

Nature 422, 6932 doi: 10.1038/nature01566

ヒトの人口が急激に増大して東アフリカや西アフリカにあるゴリラ(Gorilla gorilla)やチンパンジー(Pantroglodytes)の生息域が荒廃したため、赤道アフリカ西部の比較的手つかずの森林がアフリカ類人猿の最後の砦だとみなされている。ガボンとコンゴ民主共和国の2国には、世界のゴリラのほぼ80%とチンパンジーの大多数が生息していると考えられている。本論文では、ガボンの類人猿個体群が1983年から2000年までの間に、控え目にみて半数以下にまで減少したことを示す調査結果を報告する。この期間中に類人猿個体数が激減した主因は、商業目的の狩猟であり、機械化された森林伐採や搬出が急速に拡大したことがこれに拍車をかけた。さらに、エボラ出血熱が現在ガボンやコンゴの類人猿個体群に蔓延しており、今や類人猿にとって狩猟と肩を並べるほどの脅威となっている。ゴリラとチンパンジーの保護上の格付けは早急に「絶滅寸前種(critically endangered)」に上げるべきである。法的な強制措置や保護区の管理、エボラ出血熱の予防に積極的に資金を注ぎ込まなければ、我々に最も近縁な動物たちは今後10年で絶滅に一歩足を踏み込んでしまうだろう。

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