Letter 細胞:exocyst複合体はインスリンによるGlut4の細胞膜へのターゲティングに必要である 2003年4月10日 Nature 422, 6932 doi: 10.1038/nature01533 インスリンは、グルコース輸送体であるGlut4のエキソサイトーシスを促進することによりグルコース輸送を促す。Glut4含有小胞の搬送、また細胞膜へのターゲティングやドッキング、融合に関わる動的過程や、これらの現象を統括するシグナル伝達機構はまだよく解明されていない。我々は最近、細胞膜の一部に限定されて起こるチロシンリン酸化現象がGタンパク質TC10の活性化に至ることを報告した。本論文では、TC10がexocyst複合体の成分の1つであるExo70と相互作用することを示す。Exo70は、インスリンに応答してTC10の活性化に介される形で細胞膜に移行し、そこでSec6やSec8を含む多タンパク質複合体を組み立てる。変異型Exo70を過剰発現させると、インスリン誘導性のグルコース取り込みは阻害されたが、Glut4の細胞膜への搬送は阻害されなかった。しかし、この変異型Exo70はGlut4タンパク質が細胞外へ露出されるのを阻害した。つまり、このexocyst複合体は、融合の起こる部位にまちがいなく小胞を誘導するという機能をおそらく持っており、Glut4小胞の細胞膜へのターゲティングにおける重要な役割を果たしている可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る