Letter 環境:イネの分げつの制御 2003年4月10日 Nature 422, 6932 doi: 10.1038/nature01518 イネ(Oryza sativa)の分げつは、穀物生産に関わる重要な農業的形質であり、単子葉植物における分枝研究のモデル系でもある。イネの分げつ枝は、種子をつける特化した枝であり、非伸長性の基部節間に形成され、自身の不定根により、母茎(稈)と無関係に成長する。イネの分げつは、葉腋における腋芽の形成と、これに続く成長の2段階で起こる。イネの分げつの形態および組織的性質および数種の変異体については詳しく調べられているが、イネの分げつの分子機構は十分解明されていない。今回、イネの分げつの制御に重要な役割を果たす遺伝子MONOCULM1(MOC1)を単離し、その性質を調べた。moc1変異をもつ植物体には、分げつ芽の形成に欠陥があるために主稈しかなく分げつ枝はない。MOC1は、主に腋芽で発現され、腋芽の形成開始と成長促進という機能を持つであろう、GRASファミリーの核タンパク質をコードしているものと考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る