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生理:Pサブ秒のドーパミン放出がコカイン探求行動を促進する

Nature 422, 6932 doi: 10.1038/nature01476

中脳の腹側被蓋野から中隔側坐核へと伸びるドーパミンニューロン投射は、コカインの強化作用に重要な関わりをもっている。この領域のニューロンはサブ秒(〜 100ms)以下という短い時間で報酬に応答を示すが、薬物常用におけるドーパミンの役割を追求した神経化学研究は、細胞外ドーパミンの持続性(分単位)の濃度変化を調べたものだけである。一過性(サブ秒オーダー)のドーパミンシグナル伝達の役割を調べるために、我々は電気化学的手法を用いて中隔側坐核のドーパミン量を100ミリ秒ごとに測定した。ラットでは、薬物摂取行動の重要な場面で、細胞外ドーパミン濃度の速い変化が観察された。コカインを欲してレバーを押す前、薬物探求行動の開始と同時にドーパミンが増加した。一方、このような時間単位でのドーパミン放出を電気的に起こさせると、薬物探求行動を再現できた。レバーを押した後に、同時にコカインに関連した手がかりを提示すると、ドーパミン濃度がさらに上昇した。これらの手がかり単独でも同じような速いドーパミンシグナル伝達が起こったが、それはあらかじめ手がかりとコカイン供与との対連合学習を行っておいた動物に限られていた。これらの知見から、ドーパミンが薬剤摂取のリアルタイム制御にこれまでに例のない役割を果たしていることが明らかである。

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