Letter 転写因子IIIBの中心部の接触面である3成分複合体の結晶構造 2003年4月3日 Nature 422, 6931 doi: 10.1038/nature01534 転写因子IIIB(TFIIIB)はTATAボックス結合タンパク質(TBP)、TFIIB関連因子(Brf1)、およびBdp1から構成されており、RNAポリメラーゼIIIによる基本転写および転写調節における重要な成分である。TFIIIBはポリメラーゼをプロモーターに結合させ、続いて起こる開鎖転写開始複合体の形成において重要な役割を担っている。Brf1のアミノ酸末端側の半分はポリメラーゼIIの一般的な転写因子であるTFIIBと高い配列類似性を持っているが、TBPとの結合親和性に大きく寄与しているのはBrf1のカルボキシ末端側の半分である。主要なアンカー領域は酵母Brf1の435番目から545番目の残基の間にあり、ホモロジー・ドメインIIを形成している。この同じ領域はまた、Bdp1がTFIIIB複合体に組み込まれる際の主要な接触面でもある。本論文では、Brf1ホモロジー・ドメインII、TBPの保存されている領域、そして19塩基対からなるU6プロモーターDNAの3成分複合体の分解能2.95Åの結晶構造を報告する。構造にはTFIIIBが組立てられる際のコアとなる接触面が示されており、ゆるく詰め込まれたBrf1ドメインがTBPの凸状の側面に対して極めて高い結合特異性を持つ仕組みが明らかにされている。 Full Text PDF 目次へ戻る