Letter

気候:過去3回の氷期サイクルを通しての東南極における均一な気候変動

Nature 422, 6931 doi: 10.1038/nature01525

最近の氷床柱状コア試料の解析研究は、氷期―間氷期の気候変動が南極大陸全体にわたっては均一でないかもしれないという気がかりな可能性を提起している。これらの発見は南極大陸のロス海側の地域からの記録に限られているが、他の地域においても有意の変動がみられれば、東南極ボストーク基地から得られた気候変動の記録が当然もつとされていた広域代表性に対しても疑問が投げかけるものとなるだろう。本論文においては、ボストーク基地から1500 km離れた東南極の異なる地域に位置しているドームふじにおいて採取されたコアの、アイソトープの鉛直プロファイルを示す。この2箇所の記録は、氷期の終結、間氷期および亜間氷期のくりかえしのような振幅の大きな変化ばかりではなく、降雪事象に起因するとみられる時のようなもっととらえにくい氷期イベントについても、過去3回にわたる氷期サイクル(ドームふじコアの記録の範囲)にわたり互いが非常に似通っている。我々の得た結果は、南極の気候は東南極高原のスケールでは基本的に均一であることを示しており、このことはおそらく、この高原とそれに隣接する海洋の対称性に起因するものであろう。

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