Letter 気候:更新世中期に熱帯の海面水温による支配を受けたアフリカの植生 2003年3月27日 Nature 422, 6930 doi: 10.1038/nature01500 過去に生じた大規模な植生変化に対する主要な決定要因については諸説がある。温暖で乾燥した条件、および大気中の低CO2濃度に適応したC4植物分布の変化は、環境条件の著しい変化によるとされているが、乾燥度、温度、およびCO2濃度の各変化の及ぼす相対的な影響は十分解明されていない。本論文では、風に運ばれた、陸源植物の蝋を対象に行った、化合物に特異的な炭素同位体解析から得た120万〜45万年前のアフリカにおけるC4植物の数度に関する記録を報告する。この記録から、アフリカにおける植生の大規模な変化が、熱帯大西洋の海面水温に密接に結びついていることがわかる。したがって更新世中期には、熱帯海域の海面水温の変化、およびアフリカモンスーンの強度によって誘導される、大気中の水蒸気量の変化が、アフリカ大陸の乾燥状態、さらには大規模な植生変化を支配していたと結論できる。 Full Text PDF 目次へ戻る