Letter

進化:知られるうちで最古の現生サンショウウオ類

Nature 422, 6930 doi: 10.1038/nature01491

サンショウウオ類は、新しい解剖学的構造が進化する速度やパターンを研究するためのモデル系となっている。最近、ジュラ紀後期や白亜紀前期のサンショウウオ類の化石が多数発見されて、上記の問題に取り組むうえで役立っている。本論文では、中国で出土したジュラ紀中期の保存状態の良好なサンショウウオ類化石の発見を報告する。この発見は、現生有尾両生類(現生サンショウウオ類とその近縁分類群)の記録として知られるうちで最古のものである。この新しい化石標本は、中国の内蒙古にある九竜山層(バトニアン)の火山成層で見つかったもので、オオサンショウウオ科(Cryptobranchidae)の原始的な仲間である。同科には、絶滅が危惧されるアジア産のオオサンショウウオ属(Andrias)や北米産のアメリカオオサンショウウオ属(Cryptobranchus)が含まれる。今回の化石は、オオサンショウウオ科が中生代に生息していたことを示す記録であり、これにより同科の生息年代は従来よりおよそ1億年さかのぼることになる。この発見は、サンショウウオ科からのオオサンショウウオ科の分岐がジュラ紀中期より前のアジアで起こったとする仮説を裏づける証拠となる。

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