Letter 免疫:進化的に保存された粘膜関連インバリアントT細胞のMR1による選択 2003年3月13日 Nature 422, 6928 doi: 10.1038/nature01433 均一な(invariant)α鎖を用いるT細胞受容体(TCR)を発現するTリンパ球サブセットが進化的に保存されていることは、それらが独特な機能を持つことを示唆している。均一なVα14TCRα鎖を発現するCD1d拘束性ナチュラルキラーT (NK-T)細胞は、微生物や腫瘍に対する反応、そして自己免疫疾患にも関係している。本論文で我々は、標準的なhVα7.2-Jα33もしくはmVα19-Jα33再編成TCRを発現するT細胞が、それぞれヒトおよびマウスの腸粘膜固有層に選択的に局在し、それゆえこれらのT細胞が本物の粘膜関連インバリアントT(MAIT)細胞であることを示す。B細胞を欠損する患者やマウスにおいてはMAIT細胞が存在しないので、この細胞集団の選択と増殖またはそのどちらかにBリンパ球が必要である。さらに我々は、多様な哺乳類種で極めてよく保存されている単形性の主要組織適合複合体クラスI様分子であるMR1によって、MAIT細胞が選択と拘束またはそのどちらかを受けることを示す。MAIT細胞は無菌のマウスには存在しない。このことは、腸粘膜固有層におけるMAIT細胞の増殖に共生細菌フローラが必要であることを示している。これは、MAIT細胞がおそらく病原体が侵入する部位での宿主応答に関与し、また腸でのB細胞活性を調節する可能性を示している。 Full Text PDF 目次へ戻る