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細胞:MDC1は、DNA損傷S期チェックポイントに必要である

Nature 421, 6926 doi: 10.1038/nature01445

MRE11、RAD50、NBS1が形成する複合体(MRE11複合体)は非常によく保存されていて、DNA損傷の検出、シグナル伝達、修復にかかわっている。我々は、MRE11複合体の結合相手として、フォークヘッド関連(FHA)ドメイン1個とBRCA1カルボキシ末端(BRCT)ドメイン2個を含むタンパク質MDC1(KIAA0170/NFBD1)を同定した。電離放射線照射をうけると、MDC1はATMに依存して過剰にリン酸化され、MRE11複合体やリン酸化ヒストンH2AX、53BP1などが含まれる核内フォーカスに急速に移動する。低分子干渉性RNA(siRNA)を用いてMDC1発現を下方制御すると、DNA合成が放射線耐性を示す表現型(RDS)が得られ、電離放射線照射が引き起こすMRE11複合体のフォーカス形成が抑えられる。しかしMDC1の下方制御では、電離放射線が誘導するNBS1、CHK2、SMC1のリン酸化やCDC25Aの分解は止まらない。また、MDC1のFHAドメインを過剰に発現させると、MDC1自体やMRE11複合体のフォーカス形成を抑え、RDS表現型が誘導されることもわかった。これらの知見から、S期チェックポイントを効率よく活性化するには、MDC1を介してMRE11複合体がDNA損傷部位にフォーカス形成することが重要であることがわかった。

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