Letter 生理:植物の水分輸送はマレイの法則に従う 2003年2月27日 Nature 421, 6926 doi: 10.1038/nature01444 植物にとって最適な水輸送系では、輸送組織への投資に対して、(光合成に比例する)水力学的導通率が最大となるはずである。最適な系がどのようにしたら得られるかを調べるために、枝分かれした輸送系における水力学的導通率についてコンピューターシミュレーションを行った。本論文では、最適なネットワークは、一般に考えられている植物形態のパイプモデルや、その原型にあたるダ・ヴィンチ規則によっては得られないことを明らかにする。これらの考え方では、木部導管の数および断面積は、すべての階層の枝で一定であるとされる。しかし最適なネットワークでは、基部にあって多数の細い導管を遠位に供給する太い導管の数が最小になる。これは、心血管系では血管の先細り方が最適になることを予測するマレイの法則の応用ということになる。植物の木部に関して今回得られた測定結果は、植物体の支持という別の機能を持たない限り、導管はマレイの法則の最適状態に適合していることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る