Letter 発生:胚の発生と生存に不可欠なRbの胚外機能 2003年2月27日 Nature 421, 6926 doi: 10.1038/nature01417 網膜芽腫原因遺伝子Rbは最初に同定された癌抑制遺伝子である。マウスにおけるRbの不活性化は不定期な細胞増殖、アポトーシス、広範にわたる発生異常を引き起こし、14.5日までに胚は死にいたる。しかしながら胚性致死の実際の原因は完全には解明されていなかった。本研究で我々は、Rbの欠失により栄養膜細胞が過剰に増殖し、胎盤の正常な迷路構造が重度に破壊されることを示す。これには血管新生の減少と胎盤の運搬機能の低下が伴う。我々は四倍体凝集法と条件的ノックアウト法という二つの相補的な技術を用い、野生型の胎盤をもたせたRb欠失胚は出産まで生き延びるが、生後まもなく死亡することを示す。Rb完全機能欠損個体の胚性致死の原因であると考えられていた神経と赤血球の異常のほとんどは、上記の方法で救われたRb完全機能欠損胎仔では事実上存在しない。これらの発見は、胚の発生と生存に必要とされる胚外細胞系統におけるRbの重要な機能を明らかにし、発生におけるRbの細胞自律的および非細胞自律的な役割を説明するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る