Letter 生態:サンゴ礁魚類の多様性に見られるパターンと作用 2003年2月27日 Nature 421, 6926 doi: 10.1038/nature01393 生態学の中心的課題の1つは、地球上の生物多様性に見られる不均一な分布状況を説明することである。多様性消失の見込みが増しているため、この課題の解明は、多様性を効果的に管理・保全するうえで不可欠でもある。生物多様性パターンの説明はまだ議論が激しく交わされている問題だが、多様性パターンはスケールに依存すると多くの場合考えられてきた。生物地理学者たちが示唆するところによれば、大規模な地理的スケールでは、種の豊富度のばらつきは、地域や温度、環境の安定性、地質作用など多数の要因に起因する。また群集生態学者たちの示唆するところによれば、こうした大規模スケールでの作用によって生じる種のプールから、競争や捕食、加入、撹乱、移入といった作用によって局所的スケールの生物群集の混群ができあがる。我々は今回、インド洋および太平洋のサンゴ礁魚類の種分化と分散に関するいくつかの仮説を解析し、発祥の中心海域からの分散によって、種の豊富度に見られる大規模な勾配と局所的な群集構造の両方を同時に説明づけられることを示す。 Full Text PDF 目次へ戻る