Article

地球:海洋マントル溶融領域における水の重要性

Nature 421, 6925 doi: 10.1038/nature01429

大洋中央海嶺と海洋島における玄武岩質地殻の形成を研究することによって、地球の上部マントル組成と熱的状態について、より詳細な情報が得られる。しかし、地球化学的データ及び地殻の厚さのデータをマグマ源のパラメータによって解釈することは、マグマ源と地殻の間で起こる溶融、メルト抽出及び分化過程をどう理解しているかに依存する。このような過程をモデル化するために開発された定量的理論の多くは、海洋底玄武岩中に水が存在することが観測されているにもかかわらず、マントル及びマグマ中の水の役割を無視してきた。本論文では、海嶺における溶融、混合及び分別に対する2つの定量的モデルを拡張し、水を加えることで生成される液相の全量と地殻の厚さが増大し、その一方で平均的な溶融の広がりを減少しうることを示す。このことは、通常の、及びホットスポットに影響された海嶺玄武岩の主成分及び微量元素の化学的性質に見られる不可解な観測値を解明するために役立つであろう。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度