Letter 地球:南西インド海嶺下のマントル組成に見られる不連続 2003年2月13日 Nature 421, 6924 doi: 10.1038/nature01424 大洋中央海嶺玄武岩の組成は海嶺の地形やその下のマントルの地震波速度などの属性と相関があることが知られており、このような相関はマントル物質が上昇する際に溶融が起きる平均的な広がりや圧力の変動を反映していると解釈されている。この点からは、南西インド海嶺の東端は特に興味を引かれる地域であるが、それは、平均の深さが4.7kmで上部マントル地震波速度が大きく、海洋地殻が4〜5kmと薄いので、その地域の下には異常に低温のマントルが存在することが示唆されるからである。本論文では、この地域の海底で採取された玄武岩質のガラスが、他の全球的な大洋中央海嶺系の部分と比較するとNa8.0、Sr及びAl2O3組成が高く、TiO2に対するCaO/Al2O3比が非常に低く、さらに原子量の大きい希土類元素が枯渇した分布を示すことを明らかにする。このような特徴は、溶融の度合いを示す異なった地球化学的指標が互いに矛盾した値を示しているので、典型的なマントル内の大洋中央海嶺生成源で溶融の度合いが低いことのみにその原因を帰することは出来ない。我々は南西インド海嶺軸の下約1,000kmのマントルは、初期の大規模な溶融やより豊かな生成源の部分溶融との相互作用などを含む複雑な過程をたどったと考えている。 Full Text PDF 目次へ戻る