Letter 量子情報:自由伝播状態でテレポートされるキュービットの実証実験 2003年2月13日 Nature 421, 6924 doi: 10.1038/nature01412 量子テレポーテーションは量子通信の中心技術であり、多くの量子計算プロトコルで重要な役割を果たす。量子テレポーテーションの情報処理への応用では、たいてい、テレポートした後、キュービット(テレポートされた光子)を操作することが必要で、そのため、高い品質の自由伝播状態にあるキュービットが得られるテレポーテーション法が強く望まれる。我々が過去に行ったテレポーテーション実験では、テレポーテーションが成功したか否かを、送られたキュービットを観測して(従って、破壊して)確かめる必要があった。本論文では、各キュービットが自由伝播状態のまま現れるテレポーテーションの実験について報告する。基本的な考えは、テレポートすべき光子の入力頻度を、補助的に用意するエンタングル対の生成頻度に比べて大幅に抑えて、不適切な同時計数事象を減らすというものである。従って、テレポートした光子を実際に観測しなくても、高い確率でどの場合にテレポーテーションが成功したかどうか判定できる。この方法の実験による忠実度は、量子中継器を実現するのに必要な理論限界値を上回っている。 Full Text PDF 目次へ戻る