Letter

細胞:血管外遊出の際に起こる内皮表面結合区画からのPECAMの標的を定めた再循環

Nature 421, 6924 doi: 10.1038/nature01300

白血球は、後毛細血管細静脈の内側を覆う内皮細胞の隙間を無理に通り抜けて炎症部位に入り込む。このすばやい移動は経内皮移動(TEM)あるいは血管外遊出とよばれ、白血球が内皮表面に付着してから通り抜け終わるまでに90秒しかかからない。このとき、白血球は内皮の境界をアメーバ様の動きで通過するが、内皮細胞は通過の際にも隙間なく並んだままである。どのような仕組で内皮細胞がすばやく可逆的に間隙を変化させ、移動してきた白血球を受け容れるのかは、解明されていない。本論文では、細胞の辺縁の形質膜直下に膜の網状構造があり、細胞接合表面にとびとびに結合していることを報告する。この区画には、TEMに重要な役割を果たす内在性膜タンパク質PECAM-1が見られ、内皮細胞の辺縁に沿って均等に構成的循環を行っている。しかしTEMの際には、循環しているPECAMは単核球が通り抜けようとしている接合領域へと輸送される。さらに、TEMをPECAMに対する抗体で阻害すると、白血球の移動域に向けた膜の動員が特異的に阻害されるが、構成的な膜輸送には影響しない。

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