Letter 地球:過去1500万年にわたり一定の高度を保ち続けてきたチベット高原南部 2003年2月6日 Nature 421, 6923 doi: 10.1038/nature01356 幅2,000 kmに及ぶチベット高原が高度約5,000 mにまで隆起したことは、全球気候を変化させ、モンスーン強度に影響を及ぼした。リソスフェアが一様に厚くなったことを力学的及び熱的にモデル化した研究はチベット高原の隆起速度について具体的な予測値を示しているが、高原の正確な隆起過程はまだ観測によって確認されていない。本論文では、チベット南部、ナムリン盆地で得られた約1500万年前の保存状態の良い化石葉の集合体を提示し、当時の盆地内の温度を再現できることを示す。化石葉の見つかった場所における湿潤静的エネルギーを数値大循環モデルを用いて見積もったところ、1500万年前のナムリン盆地の高度は使用した基準データによって4,689±895 m、または4,638±847 mと再現することが出来た。この値は現在の高度である4,600 mとほぼ同じである。このことから、過去1500万年の間チベット高原南部の高度はおそらくほとんど変化しなかったと結論できる。 Full Text PDF 目次へ戻る