Letter 地球:年代の若い海嶺斜面上で海山により50 kmにわたって導かれた熱水流体の放出と再流入 2003年2月6日 Nature 421, 6923 doi: 10.1038/nature01352 年代が百万年よりも古いリソスフェアを通して海洋底内部で起きる熱水循環は、プレートの冷却により解放される熱の30%、そして全球の熱流量異常(観測された熱放出量と熱伝導による冷却モデルによる予測値との差)の70%の原因となっている。約6500万年前までの年代を持つものが普通であるプレートで、熱水流体は海洋リソスフェアから相当な量の熱を取り去っている。しかし、ほとんどの海嶺斜面を覆っている堆積物が比較的不浸透性を示すことから、このような流体がどのようにして地殻から海洋へと熱を輸送できるか説明することは困難であった。本論文では、ファンデフカ海嶺の年代の若い東側斜面の海底地形、熱流量、地球化学、及び地震探査から得られた結果を報告し、厚い堆積層を貫いた基盤からの孤立した露頭が50km以上離れた地点の間に熱水流体の放出と再流入を導いていることを示す。我々の解析は、熱水が放出及び再流入する露頭に隣り合った海洋底でのはっきりとした熱的なパターンを明らかにしている。このような基盤の露頭を通した循環は、独立して行われた観測やモデル化の研究で報告されている圧力差の状態や地殻の性質によって確認することが出来る。 Full Text PDF 目次へ戻る